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近年、世界では目覚ましく魔法の開発が進んでいた。
そう、人間は魔法を使うことで文明を広げ、生活をより良いものに変え、魔物の恐怖をなくそうとしてきたのだ。
僕の名は黒野才(くろのさい)。
黒魔術の名家である黒野家の次期頭首だ。
そして今日、僕は十二歳にして偉業を成し遂げた。
それは詠唱なしで魔法の発動を可能にするというもの。
長年研究者たちの夢で、戦闘の時に絶対的に有利になる、詠唱という媒介なしでの魔法の発動を特殊な魔導体を代わりにすることで可能にしたのだ。
ちなみに魔導体とは僕が命名したもので、まだこの世界には流通はしていない。
魔法研究者の夢を僕は黒魔術の観点から完成させたというわけだ。
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