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畳の部屋に
連れてこられた。
雰囲気が家と同じで
匂いもそっくりだった。
「驚いたか?
自分の部屋に似てると」
「あんたは何者?
どうしてつれて来た」
「私の名は椿。
この島の王だ」
「卑劣な吸血鬼だろ」
椿は着替えると言って
襖を閉め部屋は
僕一人になった。
「そういえば携帯…」
圏外と表示されていた。
ここでは使えない…。
(ユキ!)
連れ去られた時に
海音に呼ばれた事を
思い出した。
今頃、何してるかな…?
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