第二章

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僕の肩を抱く椿は ニヤリと笑っていた。 「さっきから 気持ち悪い…」 椿「血が吸いたい」 「島から出たら幾らでも 吸えるよ」 椿「ほほう…。 でもいいのか? みんな死ぬけど…」 「冗談だから。 行ったら許さない!」 椿「…着いた。 この扉の奥に弟がいる」 ギィと重たいらしく 音がした。 「椿、どうして 閉じ込めてるのさ?」 椿「危険だから」 「椿には言う事 聞くんだろ?」 椿「まぁ王だからな…」 「卑劣な王だろ」 椿「そんなに警戒しなくても いいから安心しろ」 地下室は冷たくて 居心地が悪い…。
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