プロローグ

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「っん~、眠っ…」 朝…と言うには遅いだろう11時。少年はベッドから降り、洗面所へと向かい身支度をさっさと整え玄関へと向かう。 「ご迷惑をおかけしました。」 「いいのよ。うちは宿屋をやっているからどうってことないわ~。」 このおばさんは、少年・アルティアがこの世界【ディスガルム】に来たばっかりで行き倒れていたところを助けた宿屋を経営している人だ。しかも、外は物騒だからと言って、必要最低限の装備とこの世界についての知識を色々と教えてくれたのだ。流石に『異世界から来ました。』と言ったときには拍子を抜かしていたが… 「ありがとうございました。」 そう言うと、アルティアは宿屋を出て行った。と同時に、1人の少女が宿屋に入っていく。 「お母さん、あの人出て行っちゃったの?」 「ええ、たった今ね。」 「そっか~…」
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