1626人が本棚に入れています
本棚に追加
/124ページ
途中、俺は花屋に寄って花を買った。
買った花は、凛と咲き誇っているひまわりの花。
龍太が大好きだった花。
恐らく、龍太がこの世で一番最後に見た花─────
それから再び車を走らせ、無事七時前にバー“RYU”に到着した。
─────カランカラン
“close”のプレートが掛かっている真っ黒の扉を開け、俺は店内へと足を踏み入れた。
中には、既に俺以外のメンバーが揃っていた。
「あ、ジュンちゃん!」
真っ先に俺に声をかけてきたのは、榊翡翠(さかきひすい)。
元覇王幹部で、当時よく女に間違われていたくらい可愛らしい顔立ちをしている。
最初のコメントを投稿しよう!