†1

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「ジュンくん久しぶり~」 翡翠の後ろからひょっこり顔を出したのは、木崎美晴(きざきみはる)。 高校時代の雅貴の彼女で、去年雅貴と結婚した。 「ジュンくん、何か飲む?」 「いや、俺はいい……」 俺は美晴の問いに答え、カウンターの方へ近づいた。 「……久しぶりだな、歌奈」 カウンターの向こうでグラスを拭いている歌奈に話し掛ける俺。 歌奈はゆっくりと俺を見ると、「久しぶり、ジュン兄」と小さく笑った。 その歌奈の笑顔を見て、俺は少しホッとする。 よかった、歌奈はちゃんと笑えてる─────
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