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*** 俺の車に歌奈、雅貴の車に美晴と翡翠が乗り、俺たちは郊外にある寺の墓地へと到着した。 「ほら、着いたぞ」 助手席に座る歌奈に声を掛けると、「うん」と呟いて外に出る歌奈。 その足取りはいつもに増して重く、歌奈の後ろ姿は哀しげだった。 歌奈に続いて俺も外に出ると、雅貴たちもちょうど車から降りているところだった。 「お腹すいたぁ…… リュウくんに持ってきたお菓子、食べちゃおっかなぁ……?」 見ると、そう呟いて手に持ったお菓子の袋を見つめている美晴。 ったく、こいつは相変わらずマイペースで自由奔放だ…………
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