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─────ブーン、ブーン……
不意に、デスクに置いてあったケータイが震えた。
ディスプレイを確認して、俺は通話ボタンを押す。
『もしもし、ジュン?』
ケータイから聞こえてきたのは、懐かしい声────雅貴だ。
「あぁ、俺だよ……明日のことだろ?」
俺が言うと、雅貴はフッと笑みをこぼした。
『当たり……明日の午後7時に“RYU”に集合』
「あぁ、サンキュ……」
雅貴との通話を切り、俺はカレンダーに“PM 7:00”と書き込んだ。
そう……明日、龍太が死んでからちょうど七年が経つ─────
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