今時の王子様は白馬じゃなくてバイクに乗って現れる

16/26
前へ
/217ページ
次へ
「お、お、お父さん。た、ただいま」 何故かかなり焦った表情のリリム。更にどうやらこのダンディなおじさんはリリムのお父さんみたいだ。 「ってお父さん?」 「そうよ・・・・・・だけど今はちょっと静かにしてて」 小声でそう告げると、リリムは再び父親の方を向く。 「あのねお父さん。この人はタイチ=イガラシといって、私が「・・・・・認めんぞ」いや、お父さんお願「・・・認めんぞ」話を「彼氏なんぞ認めんぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」 散々リリムの話を遮った挙げ句、大声で叫ぶリリムのお父さん。 ・・・・・・というかリリムの彼氏?どこにいるんだろう? 「ちょ、ちょっとお父さん違うわよ!」 「認めん!認めんぞ貴様!」 頬を朱く染め必死に否定するリリムを無視して、何故か僕を見ているリリムのお父さん。 そこで漸く理解する。 「えっと・・・・・・僕はリリムの彼氏じゃ「リリム!?下の名前で呼び捨てだと!?」いや、リリムさんとは今日知り合「今日尻合った!?」尻合ったってなんですか・・・・・最後まで話を「そのまま最後までヤッたぁぁ!?貴様ぁぁぁぁぁ!!」」 どうしよう。すごいめんどくさい。
/217ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1013人が本棚に入れています
本棚に追加