今時の王子様は白馬じゃなくてバイクに乗って現れる

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「ハァァァァァァァ!!」 開始の合図と共に一気に間合いを詰めてくるセイドさん。 地球にいた頃の、一般人の僕だったら間違いなく見えなかっただろうけど、どうやら神様がくれた力は本当に凄いようだ。 「早い!けど・・・・・見える!」 右の拳を振り下ろすセイドさんをしっかりと視界に捉え、右側に跳んで避ける。 ドォォォォォォォン! 「・・・・・嘘でしょ!?」 避けた拳は地面に突き刺さり、小規模ではあるがクレーターを作る。 「ふむ。手加減したとはいえ避けるとはな・・・ふん!少しはやるようだな」 「冗談じゃないよ・・・あれで手加減?当たったら死んじゃうよ!?」 ちょっとの間逃げ続けたらいいか・・・・・ぐらいの気持ちだったけど、どうやら甘かったみたいだね・・・・・ 「僕殴り合いの喧嘩とかしたことないんだよね・・・・・」 僕も芋己に古武術とか習えばよかったかなー、なんて考えつつセイドさんの出方を伺う。
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