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「・・・・・・あれ?傷が無くなってる?」
ボコボコになっていた顔も綺麗に元通りになっている。
「この結界は防死結界といって、最近開発されたものなの。たとえこの結界の中で死んだとしても、外に出ればすべて元通りになるの。とは言っても、とても複雑な魔法陣が必要だから学園の授業くらいでしか使われてないわ」
「へー。すごいね・・・・・」
流石魔法、なんでも有りだなぁ、と思っていると、セイドさんが目を覚ました。
「う、うーん・・・・・そうか・・・・・私は負けたのか」
俯くセイドさん。
「あ、あの・・・・・先程は失礼しました。ついカッとなって・・・」
「ん?何故謝る?男の決闘だ、全力で叩きのめすのは当然だろう」
「そうかもしれないですけど・・・・・」
顔が原形を留めていないほど蹴り飛ばしたのだ。たとえ治ったとしても罪悪感は半端じゃない。
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