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「ところで、タイチ君だったな?」
「え?あ、はい。タイチ=イガラシです」
「そうか・・・・・」
なにか考える素振りを見せるセイドさん。
「ところで、君は何故我が家にリリムと共に来たのだね?」
「それは私が言うわ」
黙っていたリリムが横から答える。
「私はタイチに、フレイムドラゴンに襲われているところを助けられたの。それで彼は旅をしているそうで、今日泊まる所が無いらしいから、お礼も兼ねて私が呼んだの」
一通り説明を聞き終えると、セイドさんはまずリリムを助けたことに関してお礼をしてきた。
「それでだな・・・・・折り入って頼みがある」
「は、はい。なんですか?」
セイドさんは居住まいを正すと、真剣な表情で僕の目を見つめる。
「頼みというのはだな
どうか娘を貰ってくれないだろうか?」
「「えぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇえぇぇぇぇぇ!?」」
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