路地裏とかろくなことがない

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「・・・・・・デカイなー。なんだよ、巨人でも攻めてくるのか?」 上空から探すと一目で分かる街の存在。 街を囲う巨大な防壁の近くで地上に下りた俺は、入り口を探して周りを歩きながら壁を見上げる。 「ある日超大型巨人がやって来て防壁が破壊される、そこに駆け付けた主人公五十嵐 太一が魔物を蹴散らす・・・・・・ファイナルアンサー」 自分でも何を言っているのかサッパリわからない。 「駄目だ・・・・・腹減った・・・・・・」 漸く門を発見したと思ったら、入国審査でずいぶんと時間がかかった。 まぁ身分を証明するものもないし、仕方ないといえば仕方ないが。 で、街の中に入れたはいいが、ラクーンでの通貨など当然持ち合わせていない。 結局、空腹を堪えながら、金を手に入れる為にギルドを目指すことにした。
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