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「ヤマウチさん、準備できました・・・・・ってなんですかこれ?」
「あ、わかりました。それでこれはですね、巨大なビックルです」
受付嬢が戻ってくると、数分前まで無かった肌色の液体が入った、巨大な牛乳瓶のような物がフロアの真ん中に鎮座していた。時折中で何かがもがく姿が確認できる。
「いや、なんかビックルが大量に飲みたかったらしいんで、本人ごとビックルに突っ込んだんです。まぁちょっとした親切心ですよ」
「どう考えても親切とは言えないですね」
なんでだ?一ヶ月に一回しか飲めないビックルが、今月は浴びるように飲めるのに。
「まぁいいです・・・・・どうせ向こうが悪いのでしょう?」
瓶を破壊しようと奮闘しているパンナコッタの子分たちを見ながら、呆れたように言う。
なんでも、割としょっちゅういざこざを起こす迷惑人なんだそうだ。
「ところであの巨大なビックルはどうしたんですか?」
「禁則事項です☆」
二度とやらないと心に誓った。
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