路地裏とかろくなことがない

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「この右の水晶が魔力量を測定するもので、左の水晶が属性を調べる物です」 生前、高校の体育に間違えて中学の体操服を持っていった時よりも、心に深い傷を負った俺は、とある小部屋で二つの水晶を前にしていた。 「どちらも軽く流すだけで測定が可能ですので、思いっきりしても変わりませんよ」 わざわざ言うってことは、そういう奴がいるんだろうな。 「わかりました。じゃあ魔力量から」 因みに俺は、昨日の夜に創造で魔力の抑制具を作り、左手の薬指以外の全ての指に指輪型の物を付けている。これによってかなりチートは抑えられているはずだ。 「ふっ」 軽く息を吐いて魔力を流す。 パァン! 「「・・・・・・・・・」」 な、嘘だろ!?・・・・・・一つ一つの抑制具が、一般人なら死に至る程の魔力を抑えてるんだぞ!? ・・・いや、そもそもそうやって考えてること自体フラグか・・・・・・神の奴、いくらチートでも限度ってものがあるでしょうよ。
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