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「水晶が割れた?・・・・・・最大10億まで計れる水晶が?」
受付嬢は未だ信じられない様子で呆然としている。
「復活を待つのもめんどくさいし、次行くか」
続けて属性を調べる水晶に魔力を流す。
「な、な、なんですかこれは!?」
魔力を流された水晶は、赤・青・緑・黄・茶・・・・次々と色を変えていく。
「あ、あなた何者なんですか!?水晶を破壊するほどの魔力に全属性!?」
「あー、いや、その、俺記憶喪失みたいで・・・・・名前とか以外は五年前より以前の記憶がないんですよ・・・・・」
哀愁漂う雰囲気を醸し出し、真っ赤な嘘を吐く。
「え・・・・・あ、そ、そうだったの。ごめんなさい、知らなかったから」
自分が何者かもわからない強大すぎる力を持った少年を、憐れむように申し訳なさそうな表情をする受付嬢。
「いえ、構いませんよ。いずれ思い出すでしょうし。それより一つお願いがあるんです・・・・・俺の力は秘密にしといてもらえませんか?」
俺がそう言うと、受付嬢は少し不思議そうな表情をする。
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