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「はい、お望み通りEランクにしといたわ」
「ありがとうございます」
俺は受付嬢――アンさん――からブロンズカラーのカードを受け取る。
「ギルドカードには貴方の魔力が登録されてるから、他人が使うことは出来ないわ。報酬もカードに振り込まれるから無くさないようにね」
「わかりました。じゃあ早速クエストを受けたいんですけど」
ギルドカードをしまいながら言う。
「はい。これが今あるEランククエストよ。貴方には退屈なものしかないわね」
カウンターの下から依頼書の束を取り出し、俺の前に置く。
ギルドランクは下からE・D・C・B・A・S・SS・SSSとあり、Sランク以上には二つ名が与えられるそうだ。またSSSランクは、帝クラスの強者にしか与えられないそうで、現在は十人もいないとかなんとか。
基本ギルドランクはEからのスタートで、Eランククエストはほとんどが犬の散歩やらベビーシッター、介護やら庭の草むしり等といったものだ。
主婦の小遣い稼ぎに受注されることが多いらしい。
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