路地裏とかろくなことがない

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「今日からの宿どうするかな?・・・・・アンさんに聞くか」 ギルドに泊まれないかな?小説では、ギルドで暫く過ごして学園に行くってパターンよくあるけどな・・・・・。 「あー、太一は今頃フカフカの布団と豪華な食事にありついているんだろなぁ。羨ましい」 大きな噴水のある広場を、イチャイチャするカップルを横目に通り抜ける。 「ん?この道なんか秘密の抜け道みたいで楽しそうだな・・・・・」 ギルドまであと少し、というところで薄暗い小路を見つけた。 「んー・・・・・まぁまだちょっと時間に余裕あるし、探検してみるか」 秘密基地とか抜け道とか、そういうのに憧れるのは男の性だと思う。 「どこに繋がってるんだ?」 小路は緩やかに左にカーブしながら続いている。 頻繁に使われている形跡は無く、枯れた雑草が好き勝手生えている。 「ん?空き地か?」 暫く歩いていると、段々と真っすぐな道になり、100mほど先が開けているように見えた。
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