眼鏡と青春の対立

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眼鏡と青春の対立

「君、斉藤くんだよね?待ってたんだよ~……こっちの席に座ってね」  俺を教室の一番前の席に座らせた。 「あの……これは……一体」 「ああちょっと待っててね、もうすぐ準備出来るからさ」  そういって彼は自分の席へと戻っていった。  これはなんなんだろう? ラブレターでなかったのはわかったけれど、一体何の集まりなんだ? そして俺はなんで呼ばれたんだろう?  当然の疑問が頭に浮かべながら俺は教壇に一番近い……ようするに真正面の一番前の席に座らされた。  やがて遮光カーテンが閉められ、部屋の中が真っ暗になり、その暗い中を必死で目を凝らしているといつの間にか俺の目の前に誰かが立っていた。  暗いので顔はよく見えないが確かに誰かが立っている。  バンとライトがあてられその人物の姿を映し出す。
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