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そう……髪の毛が蛇のようにうごめいている鬼が……そこに……。
その後俺は根も歯もない嘘を言った罰として駅前にあるアイス屋(店の名は47号屋。アイスの種類が47種類あるというこの辺では有名な店)に連れて行かれてアイスをおごることになった。
駅前に向かう途中の道で瑞樹がさっきのことをぶつぶつ言ってくる。
「ったく、くだらない嘘つかないでよね!」
「いや実際に瑞樹のおばさんから聞いた……ぶげっ!」
「……だ・か・ら、それが嘘なんでしょ?」
俺のわき腹に正確に肘をいれて鬼が無垢な顔で笑っている。
怖い……。 なぜこの鬼があんなにもてるのか信じられない!
いや……昔から彼氏ができるたびにそう思っていたけれど……。
ふと今日の矢口との会話を思い出す。
そういえば高校に入ってからはまだ誰とも付き合ってないな、
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