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47号屋に着き、中に入って注文をし、アイスを受け取って出てくる。
その間もずっと厳しい顔をしている瑞樹にいい加減うんざりしてきていると、
「だいたい和樹はどうなのよ?」
ミントのアイスを食べながら、瑞樹がこちらを見ずに声をかけてくる。
「どうって何がだよ?」
「だから、彼女とか作らないの?っていうかできないの?」
目線をあわせずにとんでもないことを聞いてくる。
……なんて嫌なことをきいてくるんだ。
誰のせいで俺が毎日傷ついた男子たちを慰める羽目になってると思ってんだ。
そんなことしてたら彼女なんかできるわけないだろうが! むしろ一部の女子生徒からは斉藤君は絶対受けだよね(意味はわからないが、そのときの女生徒達の目が妙にギラギラしているところを見るとあまりいい意味で言われてるわけではなさそうだ)とか言われてるんだぞ! お前のせいで……と直接口では言えないので心の中で叫んでみた。
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