眼鏡と青春の対立

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「諸君……私は相馬瑞樹が好きである。彼女のきれいな髪、声、愛らしい笑顔その全てが私の心をかきむしっていく……それは私一人ではない!君達も彼女が好きなはずだ!我々はかつておろかにも彼女に挑み玉砕していった。それは愚かであり蛮勇な行為であったであろう……。しかしだ!そこでわれわれは気づいたではないか!彼女は美しくそしてそれは誰かのものであってはならないことだと!しかしながら、彼女を狙っているものは学内外問わず数多くいる。なんて恐ろしい!なんて恐れ多い!こんな不敬なことを許していいのだろうか?我々は哀れなフラレ者にすぎない。だがそれゆえに真理に気づき彼女を守れるのは我々だけではないのか?いや疑問形にするのはもうよそう!そうだそれは諸君にしかできないことなのだ!さあ同士よ立ち上がれ!今ここにわれわれは相馬瑞樹防衛隊の結成を高らかに宣言する!声を上げよ!」  何人かが声を上げる。
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