眼鏡と青春の対立

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「いや、これは失礼……私の名前は剥離忠信というものだ。防衛隊の隊長を務めている」 「いや、あの……防衛隊というのは?」 「なんだ、さっき結成演説をしただろう?われわれは相馬瑞樹嬢に言い寄ってくる不敬者を退治し、彼女を防衛し、純潔を守るものたちだよ。つまり防衛隊なんだよ。」  なんだこれは何を言っているんだ? この人の頭の中はどうなっているんだ?  「ところで今日君を呼んだのは他でもない。実はわれわれは君の助けを必要としているのだよ。君は相馬瑞樹嬢と幼馴染らしいね?つまり他人の知らない彼女の情報を知っているということだ、ぜひともその情報を我々防衛のために役立ててもらいたいと思っている。君には副隊長の座を用意しているんだが、どうだろうか?協力してくれないだろうか?」 「えっ!いや、あの……なんというか状況がすぐに飲み込めないんですが?」
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