眼鏡と青春の対立

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「うむ……わかっている、いきなりだったからな……、だが仕方ないのだよ、他の奴らも組織化を進めているらしくて対抗するためにいささか予定を早めたからね」 「その、他の奴らっていうのは?」 「……不届き者たちのことだよ。とにかく返事は後日でいいので、協力してほしい」 「は……はあ」  そういって俺はやっと剥離先輩(2年生らしい)から開放された。  一体何がどうなってこんな状態になっているんだ? 突然のことで頭が混乱しているのでとりあえず自動販売機でジュースを買って落ち着こうとしてみる。  冷たい紙パックの中身をストローで吸いながら俺はさっきのことを考えていた。  防衛隊? 不届き者達? 一体なんなんだ?  ピンポンパンポーン。  急に聞こえてきたチャイムの音で考えを中断する。  『一年の斉藤和樹君、放課後生徒会室に来てください。繰り返します。一年の斉藤和樹君は放課後に生徒会室に来てください』
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