眼鏡と青春の対立

7/18
前へ
/258ページ
次へ
斉藤和樹というとやはり自分のことなんだろうか? なんで生徒会室によばれたのだろう?  さっきまでの疑問の上から新しい疑問を上書きされ、俺は考えるのをやめ、午後の授業に出るため教室に向かった。 途中で瑞樹に出会う。 きょろきょろしながら歩いていた瑞樹は俺を見ると怒ったような顔で、 「どこ行ってたのよ?用事があったのに」 「……まあ、色々と……用事って何だよ?」 「べ、別に……ただお弁当忘れたから購買でパン買ってきてもらおうと思ってただけよ!」 「……なんで俺がそんなことしなきゃならないんだ?」 「う、うるさいわねえ前にも言ったでしょうが!幼馴染だからよ!」  ……こんな外道なことを言う鬼のどこが美しいんだろう?  さっきまでの軍隊風な演説を思い出して遠い目をした………。
/258ページ

最初のコメントを投稿しよう!

65人が本棚に入れています
本棚に追加