眼鏡と青春の対立

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「あの……あいつらって?」 「あいつらとはあの負け犬たちだよ!君も昼休みに呼ばれたのだろう?あいつらは彼女と付き合うのを諦め彼女を勝手に女神のように扱い、これまた勝手に純潔を守る防衛隊なんてのを結成した。実に馬鹿らしい!負け犬の発想だよ。」  ああ、あの濃い人たちのことか……というかこの人もかなり濃いよな。  先輩はまだまくし立てている。 「……つまり我々は負け犬と違って、彼女を諦めない!そして我々は同盟を組んだ!」  鼻息荒く先輩が顔を俺に近付ける。 「その……同盟……?ですか」 「そう……我々は同盟……相馬瑞樹と付き合うためにお互いに協力する同盟関係……通称付き合い同盟だよ」  胸を張ってとんでもないことを叫ぶ先輩。 そしてそれを輝いた目で見る周りの人間達。 「そ、そうですか……その……先輩も剥離先輩と一緒で……」
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