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直美
「わたし達の中に…あなたの分身がいる…?」
森繁
「お前がこの中の誰かになりすましている……ということか?」
サチコ
『そう。『私の分身』を2人見つけて、それを『排除』する。それが貴方たちの勝つ条件よ。
まぁ当然、私の分身は自分が分身である事をバラしたりしないけど』
森繁
「『排除』……とは…?」
サチコ
『勿論…『殺 す』事よ。』
繭
「殺す…ってっ…!?」
あゆみ
「そんなっ…!!もし分身じゃない人を殺したらっ…!!」
サチコ
『ああ、心配しないでね。殺すといってもここは生死がかなり曖昧な空間だし、
貴方たちが勝てばちゃんと全員生き返らせるわ。当然、私が化けてる2人もね。
…といっても、気を付けてね?ただやられるだけじゃゲームとして成立しないから…
私の分身は『1日に1人、分身以外の誰かを殺す』わ。
早く分身を見付けないと、貴方たちが全滅しちゃうわよ…?』
七星
「……私達の中から貴方を見付けだす方法は?」
サチコ
『よくぞ聞いてくれました。
それがこのゲームの肝よ。
分身かどうかは、皆の
『投票』
で決めるの。
1日に1回、日没までの意見の交わし合いで、
『こいつが怪しい』と思った人に投票して、得票数が一番多かった人を排除する。
簡単でしょ?
得票数が同数に割れる様な事態が発生したら再投票。
それでも結果が一緒だったなら…
死ぬまで同数投票を繰り返す羽目になるわね。
投票を終えて、その日の内に死者が出なくなったら勝ちって事になるわ』
良樹
「投票で決めるっつったって……!!
いくらなんでも手がかりが少な過ぎるだろ!!」
サチコ
『大丈夫よ。そんな事も言われるだろうと、ちゃんと救済処置を用意したわ。』
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