くだらない話をしよう

プロローグ

昔、私がまだ小学校に入る前に聞いた話。

いつも明るい子が皆の前で面白い話をしていた。

それは思い返せば、現実味を帯びない伝説だった。

けれど、幼かった私達はいとも簡単に引きずり込まれた。

夢中になって話を聞き、そして憧れた。

“ある強い意思を持って生まれ、非業な死を遂げた場合、再び体は動き出す。

だが、生者に触れることは出来ず、血も流れない。