3、落ち着く場所

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ママの言葉にビクッとした。 「ママ、私はもうクビになるの?」 「そんなこと、一言も言ってないでしょ。笑ちゃんの心と身体が心配なだけよ」 「...ママァ~、ふぇ~ん...」 私はママに泣きついた。 こんなによくしてくれる人達のいる喫茶店を私は辞めたくない。 疲れているから、失敗したから、嫌がらせを受けているから、だなんて理由で辞めることは、私は自分の弱さに負けたも同じ。 自分がその場、その一瞬に集中してないのが悪い。 それに流の嫌がらせには絶対に負けたくない。 言い訳はしたくない。 自分自身の事だから。 しかし午後からの花屋のバイトでも、やらかしてしまった。 アレンジの金額を聞き間違えたり、段取りが悪くて店長が来て、売り場の配置でことごとくダメ出しされ、怒られた。 「笑ちゃん。全然お花を売るって気持ちが、こんな売り場の配置じゃ、お客さんに伝わらないよ。身が入ってないんじゃないの?やる気のない人は花屋はいらないよ」 うっ! 身が入っていない! ずばり、そんな感じでその後は何も言い返せない私がいた。 今日はズタボロ。 はまり日の中でも、相当なはまり日。 ほぼ半泣き状態で、家路へと戻る。 一瞬、流の背中がまばたきした時に浮かぶ。 アイツからの嫌がらせ、意外と私の精神力を狂わせているな。 バカ...アイツ...大嫌い! 言い訳はしない。 ただ、誰かのせいにしていいならば、流の他にはいない。 やるせない気持ちが込み上げる。 悔しい...傷付いただなんて少しでも感じる自分に。 アイツ一人のために、こんな思いをしている自分に。 腹が立つ...。
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