3、落ち着く場所

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驚いた...。 まさか、こんな公園で流に会うなんて。 今日はまさに、最悪最低なドツボの日。 私は泣き顔を見られないように、うつむいていると、 「おまえ、泣いてたのか?...ひょっとして今朝の...」 「うるさいなぁ、せっかく忘れかけてるのに、また思い出させないでよ!全部あんたのせいなんだから!」 流は平然と言う。 「おまえがお客をほっといたんだから、知るか。おれのせいにするな」 「ハァ?あんたが、店に来て嫌がらせするからだって言ってるのが、分からないの?」 「嫌がらせされても、集中してればミスはしない。だから、おまえが悪い」 うっ! それはそうなんだけど、 「集中ってね、それができないくらいあんたの存在自体が、私の仕事に支障をもたらしてんの!」 私は怒って言うのだが、流は自分が責められているように全然思っていないようだった。 あぁ、もうこう人ダメだ。 あぁ言えば、こう言う人。 いつまでも、平行線でウダウダやってて、無駄にこっちが訳分かんなくなる人。
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