第一訓

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「はぁ?通り魔連続辻斬り事件?」 ちょうど日曜日の6時30分。'アワビさん'がやっている時間。 右京は、アワビさんを見ながら霧都の話を聞いていた。 「最近隣街で、大変になっている事件らしいのだ。今日も一人斬られたらしいぞ。」 アワビさんを見ている右京とは逆に、夕食を作りながら右京に話す霧都。 羽織を綺麗に畳み、白いエプロンを着て夕食を作っている。 今日の夕食は、簡単な野菜スープとご飯だけ。 「エライ物騒な事件だなー。今時、辻斬りなんざいるもんなんだな」 お茶を飲み話より、アワビさんに集中する右京。 「しょうがないだろう?刀を持つ者がいれば、勿論辻斬りだっているものだ。」 スープの味付けをしながら霧都は右京に話す。 「んで?何で急に、辻斬りの話なんだよ?」 アワビさんがCMに入ったため見るのを一旦やめて霧都の方を見る。 .
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