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「いや、ポストに手紙が入っていてな」
スープの味付けをし終わり、霧都は右京に、手紙を見せる。
手紙はピンクの桜の封筒。きちんと、綺麗な字で書いてある。
それを見せてもらった右京は、口に出して手紙を読む。
「なになに……
拝啓探偵様へ
突然のお手紙、お許し願います。
私は、隣街に住んでいる者です。多分耳にはしているとは思いますが、通り魔連続辻斬り事件についての、お話です。
最近、辻斬りのせいで私の店に客が来ません。家には病気の母がいるのに、お金がなく介護することができません。
なのでどうか探偵様、辻斬りの犯人を捕まえてください。
敬具秋野雪
………んー…え?あれだろ?探偵依頼的な?」
長い長い手紙を読み終わり、右京は、お茶を飲む。長文だったため喉が、乾いたようだ。
手紙を聞いていた霧都は、一息つき
「多分そうだと思うぞ?」
と、言う。
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