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「どうも、沖田です。」
「こら、ちゃんとフルネームで言わないか。」
「どうも、沖田 燐(おきた りん)です。」
かったるそーに自己紹介しているのは、俺。
四月は嫌いだ。
イベントが多すぎて、疲れるからな。
いくら、志望校とは言え、怠い事に代わりは無いだろう。
俺が今いるのは、日本に数校しかない魔術学校の桜花魔術高等学校だ。
全寮制だ。
そこは気に入っているが、この桜花魔術高等学校は小学校からエスカレーター式のため、自己紹介をするのは俺一人なのだ。
向けられるは怪奇の目。
何で一般人が魔術学校に?
目で語りかけてくる。
答えてやるよ。
面白そうじゃん。
この教室には魔法を代々受け継いでいる家系の奴らとか、元々使える奴とかしかいないため、完全アウェーなのだ。
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