四月

3/13
192人が本棚に入れています
本棚に追加
/184ページ
「どうも、沖田です。」 「こら、ちゃんとフルネームで言わないか。」 「どうも、沖田 燐(おきた りん)です。」 かったるそーに自己紹介しているのは、俺。 四月は嫌いだ。 イベントが多すぎて、疲れるからな。 いくら、志望校とは言え、怠い事に代わりは無いだろう。 俺が今いるのは、日本に数校しかない魔術学校の桜花魔術高等学校だ。 全寮制だ。 そこは気に入っているが、この桜花魔術高等学校は小学校からエスカレーター式のため、自己紹介をするのは俺一人なのだ。 向けられるは怪奇の目。 何で一般人が魔術学校に? 目で語りかけてくる。 答えてやるよ。 面白そうじゃん。 この教室には魔法を代々受け継いでいる家系の奴らとか、元々使える奴とかしかいないため、完全アウェーなのだ。
/184ページ

最初のコメントを投稿しよう!