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「よし。じゃあ沖田の自己紹介も、終わったことだし今日は解散だなぁ。」
担任の緋村先生(女)は嬉しそうに職員室へと、戻って行った。
どうやら今日は終わりのようだから俺は早速寮へと、戻ろうとしたら、隣の席の一ノ瀬君に話し掛けられてしまった。
「よう!えーっと、燐だよな?寮の部屋とか何処?遊びに行ってもいいか!」
「部屋は三号棟の402だ。遊びには来るな。」
俺の部屋はまだ段ボールの森だ。とても人に見せられるわけない。
「ははーん。まだ段ボールの森だから人に見せられるわけ無いとな?」
!
「よくわかったな。それも魔法の一つか?」
「ひゃは!いやいや、何となく言って見ただけさ!図星か!あ、俺の部屋は三号棟の404だぜ。近いから行くよ!」
マジでか。
善は急げだ!そう言って走って帰ってしまった一ノ瀬をただただ見ていると、次は知らない女子に話し掛けられた。
「沖田君?」
「そうだけど。何かようか?」
「これから一年間よろしくね。」
そういってニコッと笑った彼女の名前は、どうやら楪 瑞希(ゆずりは みずき)と言うらしい。
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