エピローグ

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僕の朝は一杯のコーヒーから始まる。 __な、訳があったらいいのになって思うことがある。 僕の朝は、ピピピピピ……という弟の目覚ましで始まる。 テニス部に入っている弟のそれは朝練用に、僕のよりは30分早く、設定されている。 だがその音は弟に届くことはなく、僕の睡眠を容赦なく奪い去って行くのだ。 「なら目覚ましいんないだろうがっ!」 なんて抗議はもうし飽き、今から二度寝などする気になれない僕は、リビングに向かい2人分の食事の用意にとりかかる。 僕らの両親はパン屋を営んでいて、当然朝は早く、朝食は僕ら2人でとる。 朝食はいたって簡単なもので、(洋食基本。僕は焼き魚が無理だし、弟は基本小食だ。)15分もあれば作れてしまう。 弟を起こし、ニュースかバラエティかわからないような一応名目上ニュース番組をみながら朝食をすます。
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