prologue

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帝東高校は一組から五組までの組でランク付けされている。 まず一組が医療特進クラス。いわゆる超難関を乗り越えたエリートのためのクラスだ。 医療特進は今年できた新機関らしい。 そして二組はスポーツ推薦クラス。 県外からどうもこんにちはな人達のスポーツクラスだ。 三組から五組までは一般入試などで入った一般生がシャッフルで入っている。 が、これはないだろう。 美香はあまりの仕打ちだとおもった。 まさか五組だなんて。 いちばん下・・・。なんだかプライドが傷ついた。 そして31人で構成されている一年五組は、女子が7人しかいなかった。 「うわっ・・・」 思わず声にだしてしまった。 席がひど過ぎ。 窓側なのはよしとして、 前に茶髪の不良。 斜め前には小学校時代のときに私をいじってたいじめっ子がいた。 何と言う仕打ちだ。 「ねぇねぇ。それってボ●ロの巡●ルカじゃない?」 怖くて死にそうになりかけたとき、隣の席のぽっちゃりした可愛らしい女の子が 私のペンポーチについている某ヲタクキャラクターのキーホルダーを指差して話し掛けてきた。
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