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「で?」
低い声が部屋に響く。
「王はいつ来るのかな?」
背中に‘石’と描かれた服を着て不機嫌な声で背中に‘番’と描かれた服を着ている人に問い詰める。
「だ、だだってさ「簡単にまとめようか?出雲」は、はい」
「悪呂血にぃ、出雲が三石さんに怒られているね」
ケーキを食べながら言う紫鬼。
「ふん」
珈琲を一口飲む。
「出雲が連れてくる、と闇の扉の中の空間でほざいていたからな」
「壺さんも居ないし…」
「壺は王様の護衛だから側にいるんだろう」
「んなわけないない」
シュンッ、と現れたのは壺と…。
「全く、バレるかと思ったよ」
不機嫌そうな王から壺と同じ背中に‘壺’が逆に描かれた服を着ているのは。
「壷(リウ)さんだぁ」
タタタッ、と紫鬼は駆け寄る。
「丁度良かった、王は?壺、壷」
「えーと…」
「一言で言えるよね?」
どこにいるかさっぱりわかりません、と意気投合。
「地獄炎王の護衛役なのに役立たずだな」
出雲はケラケラ笑う。
「最初に見つけたのは出雲でしょ」
「俺が見つけたわけじゃねーよ、地獄炎王が来たんだよ」
言い合っている出雲と壷に渇を入れるのは三石だった。
そして、2人仲良く三石による説教が始まった。
「…それで?わざわざ変装してアリシア姫に会わせたのか?」
珈琲を飲みながら壺に聞く。
「まぁね…」
バレていなければいいけど、と壺はお茶を飲む。
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