お茶会

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とある公園の中心にある大木の枝の上には大型獣と血塗れマントを被った人がいた。 ガル… 「曇ってきたな」 ガルゥ… 「まぁ、雨宿り程度にはなるだろうし」 生き返ってすぐ戦闘は疲れるんだよ、と言った。 <主> カタッ、カタッ、と赤と黒の迷彩色の刀が伝える。 「なんだ?炎邪」 <見覚えのある魔力反応が来ます> 「闇の申し子か?CEPか?」 <どちらも違います> 大型獣がヴゥ゙ッ、と唸る。 「落ち着け、ガルリラ」 ガルゥ…、と唸るのをやめる。 ここは公園。 だから、見覚えのある魔力反応がいてもおかしくはない。 どうせ、インターなんとかに出場する子らが練習で巡回しているんだろう… しかし、その見覚えのある魔力反応は。 丁度、出場枠通知が届いた後に帰宅途中のヴィヴィオ達だった。 「なんだ、ヴィヴィオじゃねーか」 主、声が大きすぎます、と炎邪が注意した。 「え、誰?」 その声を探しているヴィヴィオ。 「ヴィヴィオさん、どうかしましたか?」 アインハルトが聞く。 「今、誰かに呼ばれたような」 ガルゥ…ヴゥ゙…、とガルリラが木の上から降りた。 「わわっ、大きなワンちゃんだぁ♪」 あんの馬鹿ガルリラ… 額を手で抑えた。 しかし、ガルリラが視ている方向が違った。 唸るガルリラに気がついたヴィヴィオ達は辺りをキョロキョロする。 ガサガサ、と草むらから出てきたのは人。 「な、何あれ」 「人…ではありませんね」 人の形をした顔がない黒いのっぺらぼうだった。
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