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同時刻・カフェテラスにて、武装したまま珈琲を飲んでいる男性と推定7、8歳ぐらいの女の子が話していた。
周りに人はいない。
さっきまで居たが居ないのだ。
「ねぇ、ねぇ、悪呂血(オロチ)にぃ…出雲はちゃんと王様をお茶会に誘えているのかな?」
「さぁ?どうだろうね」
男性は珈琲を一口ずつ飲んでいく。
そして、左手には拳銃があり、血がべっとりと付いている。
「…」
「…ん?何だ?紫鬼(シキ)」
「早くしないと、また管理局来ちゃうよ?」
「フン、足元に散らばっている塵と同じようにすれば早いことだ」
2人の足元や周りには血だらけで倒れて、意識が朦朧としている管理局の人達がいた。
「そりゃ、そうだけど…先にお茶会の会場に行け「なら、あの時計の針が2時15分を指したら行こうか」」
「えー、後2時間42分もある!」
「紫鬼、それくらい我慢をしたらどうだ」
「無理~、絶対に無理~」
「じゃぁ、ケーキでも食べてろ」
ケーキ作る人間が居ないじゃん、と紫鬼。
「あぁ、そうだったな」
カフェの中は血が散らばっていて、従業員やお客は人という形をしていなかった。
「時間制限なんてものがあるからいけないんだ」
時間追加料金を下さい!なんて人間が偉そうに、と言う。
「悪呂血にぃが守らないからいけないんだよ」
時間はちゃんと守らなきゃ!と紫鬼。
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