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ドアも同じように結界で代用したが、こちらはスイッチのようにオンオフが出来るように刻んだ。 同じ失敗は繰り返せないしな。 苦笑しつつも何とか拠点となるツリーハウスも完成し、ホッとする達也。 寝るにはまだ早いか。 夕暮れまで時間があるため達也は周りを探索し、獲物がいたら狩りをするつもりでツリーハウスを出発する。 しかしこの日は木の実以外何も見つからず、人生初の狩りは翌日となる。 次の日、早朝から達也は森の中を歩いていた。 手にはお手製の槍―――長い木の枝の先端を尖らせただけ―――を持っていた。 なるべく音をたてないように慎重に足を進めると近くの茂みが揺れる。 何かいる! 初めての体験故にドキドキしながら息を殺しゆっくりと近づく達也。 もう少しで茂みにつくというところで茂みから右に向かって何かが飛び出した。 反射的に槍を飛び出したモノに突き出すと手に何か柔らかいものに刺さる感触があった。 視線を向けると槍がウサギのような獣を捉えていた。 しばらくもがいていたが力尽きたのか動かなくなった。 獣から流れ出る赤い血を見て達也は目を見開く。
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