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今日は達也の通う高校の行事の1つである登山の日であった。 んー…いつもより早く登校して、近くの山に登ってたっけ。 そしていつも通りアイツらととふざけてて―――! そして達也は思い出した。 もうすぐ頂上ということでテンションの上がっていた達也は仲の良い友達とじゃれていた。 そして不注意で足を踏み外し、転落したことを。 思い出した瞬間、達也は自分の身体を確認する。 「なぜだ…?」 不思議そうに呟く。 その理由はいたって簡単、達也は多少汚れていただけで怪我をしていなかったのだ。 少なくとも擦り傷はないといけないはずだよな? 首を傾げつつも達也は立ち上がり再度、身体の各所に怪我がないかチェックを始める。 やっぱり…。 「無傷はおかしい。」 それに…ここは明らかに山じゃない。 周りを見る限りここは森林であるが、達也達の登る山の周囲にこのような森林はなかった。 落ちた位置から考えると多分、崖の方だったはずだから―――あれ? 「普通に死なないか?」 サーッと血の気が引いた達也はしばらく放心状態となる。
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