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数時間後、背の低い丈夫そうな枝をつけた木を見つけた達也は寝床の作成にはいる。
とは言ってもどうすりゃいいんだか…。
最終目標はツリーハウスのような感じにしたいのだが、生憎材料はない。
まぁ、材料は周りに山程あるにはあるんだが…。
「小説の主人公みたく創造できれば楽なんだがな。」
はぁ…とため息を吐く。
嘆いていても仕方ないので達也は近くの木々に向かって真空波を飛ばす。
これは風系の魔術で、他にも火・水・雷・土・光・闇がある。
これら7つの属性を基礎属性と言い、掛け合わせる事で新たな属性を使うこともできる。
掛け合わせる割合は1:1だけでないため、派生する属性も多種多様。
そのため総数は正確にはわからない。
丸太はこれくらいでいいかな。
木々から丸太を得た達也は次に土系の術式を組んで地表を波の様に動かし、丸太を木の下に運び始めた。
これには魔術に慣れていない達也は苦戦し、なかなか思うように運べなかった。
「はぁ…、はぁ…。」
漸く運び終えた達也は大量の魔力を消費したせいか、汗だくで息も上がっていた。
くそっ…魔術が使えても時間もかかるし楽じゃねーな。
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