悪夢の始まり

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 大ピンチだ。  夕陽は落ちかけてるし、現在地は一切分からない。  残ってる食い物は豆が二粒。  死ぬ、このままじゃ確実に死ぬ。  とりあえず俺は森で一夜を過ごす覚悟を決めて、寝床を捜すことにした。  数時間森の中をさ迷った。 ‥しかし、何も見つからず、とうとう夜になってしまった。  寝床探しも、人生も軽く諦めはじめたその時、 「あ‥!」  思わず間抜けな声が出た。  洞窟だ!  森林の中、巨大な岩山の洞窟を見つけた。  外観はゴツゴツしていて、中はかなり冷たそうだが状況が状況だ。  今の俺にはこの洞窟が、優雅な城に見えた。  この森には獰猛な獣が、沢山いる。  森の中で一夜を過ごして、生きていられる可能性は低い。  俺は、ダッシュで洞窟に入った。
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