プロローグ

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薄暗い部屋の中央に置いてある、綺麗な丸い水晶。その大きさはサッカーボールと同じくらいだ。 その水晶に、両手を向けて気難しい顔をしている老人が1人。 「なんということであーるか・・・」 独特な話し方をするその蒼いローブを身に纏う老人は、キノコタウン在住の占い師、デアール。彼の占いは外れたことがなく、キノコタウンの住民が彼を頼って訪れることもある。 自身の的中率が高いが故に、デアールはこのような表情をしていた。 (一刻も早く、このことを国民・・・いや全世界に伝えねば・・・) 重い足取りで、デアールは家を出た――
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