神様と少女

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オープニング音楽「チャラ―チャラ♪」 物語の始まり ―希望の丘。 呪文により眠りし伝説の神様を呼び起こす事に成功した主人公の少女 神様「我は1億万年を生きる太古の神なり。ふはは…ちっぽけな人間よ。何でも願いを一つだけ叶えてしんぜよう。さあ、願いを述べよ」 少女「まるでどこかのマンガに出てきたセリフだね」 神様「う…。細かいことは気にするな。その歳でハゲたくはないだろう?」 少女「女の子に向かってハゲとかデリカシー無さすぎ」 神様「口の減らぬ人間だ。まあいい。我は心が寛大ゆえ。許してしんぜよう。さあ、願いを言え!」 少女「じゃあ円周率言って?」 神様「んなっ!?円周率…だと?」 少女「うん」 神様「ん…ぬ。ぬぬぬぬぬぬぬぅ…!」 少女「勝った」 神様「多分、√33くらい…違う?」 少女「それ、円周率じゃないよ」 神様「え……」 少女「じゃあ、1+1+1は?」 神様「んなぁ!?」 少女「ちゃんと答えたら願いを言ってあげる」 神様「ふ。あろうことか、1億万年を生きてきた我に算数を挑んでくるとは随分と舐められたものだ。よかろう。答えてやる」 少女「うん」 神様「八百万!!」 少女「……」 少女「それは、やおよろずの神…だよ」 神様「…すいません」 少女「全然ダメだね」 神様「…我は、もともと文系だ。数字の羅列など、全く以って忌々しい」 少女「…ふぅん。じゃあ聞くけど、「○肉○食」の○に入る漢字は何?」 神様「焼肉定食!」 少女「…痛いね」 神様「―え?ちが、違うの?我、間違った!?」 少女「…もう少し、勉強しようね。神様」 神様「…塾行ってきます」 少女「うん。その意気」 続
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