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barでタカと会ってから数日が過ぎた。
部活ある日は部活で
部活のない日はbarで
ちょくちょく私とタカは会うようになった。
たとえタカ達に超能力が無いとしても、また超能力団を結成したいなー、なんて事を私は考えていた。
しかしリン君はあいかわらず習い事で忙しそうでbarにはこれないし
スバル君も全くbarにはこなかった。
高梁さんは遠くに住んでいるから、来たくてもなかなかこれないだろうし
やはり超能力団再結成への道は難しそうだった。
「あすみんバイバーイ!」
りかりんと別れの挨拶をかわし、私は部活へと向かう。
が・・・。
廊下のど真ん中に3人の女の子が横並びで立っていた為に、進む事ができなかった。
「ちょっと。話があるんだけど」
三人のうち、中央にいる天然パーマの女の子が私にそう声をかけてきた。
・・・誰?
見たことのない顔だから同じクラスの子ではないようだけど・・・。
「えっと・・・私?」
私の背後にいる人に話しかけたのかもしれないと思い、私は念の為に自分を指さしながら尋ねる。
「あなた以外の誰がいるって言うのよ」
天然パーマの女の子は、きつそうに見えるツリ目をさらに上げてそう冷たく言い放つ。
言われた通りに辺りを見回してみるが、皆私達にかかわりたくないのか横をすりぬけて去っていく。
頼みの綱のりかりんはすでに自分の部活に行ってしまった為、私の傍には誰もいなかった。
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