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「たしか6組の大河内彩華って子だと思う」
翌日の昼休み。
情報通なのりぴが昨日出会った子の特徴を言っただけで、すぐに教えてくれた。
「双子の子は、おさげが藍でポニーテールが朱莉。たまにまわりを混乱させるために髪型逆にしてる時があるけど。だいたいはそんな感じ」
「へー。なるほど。でもなんで私に怒ってるんだろう?」
「・・・それは、まあ、たぶん」
いつもキッパリ言うのりぴが何故か言い淀む。
「たぶん?」
「嫉妬だと思う」
「誰に?」
「あすみんに」
「なんで?」
「タカヒロ君が好きだから」
「へー・・・って、えぇぇぇぇ!?なんでタカが!?」
テンポよく会話していたものの私は、のりぴの意外な言葉に驚いてしまった。
「うーん。あすみんは忘れてたかもしれないけど、タカヒロ君モテるよ?
小学校の時もりかりんが騒いでたぐらいだし。
中学になってさらに格好良くなったて事で、同じクラスの女の子には人気高いみたい」
へー・・・あのタカが。
口悪いし冷たいのに、もてるのかー。
ってそう言えば小学校の時も同じような話をりかりんとのりぴの三人でして、その時ももてるって聞いて驚いた記憶がある。
※前作応援特典”明日香のある日の・・・以下略(くどい宣伝)
「だからいくら友達でも、あまりタカヒロ君には近づかない方が良いかも。
大河内さんみたいに熱狂的なファンとかもいるぐらいだし」
「うーん、そうだね。気をつける。」
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