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中学生になり数日がたった。
残念な事に中学校でもタカとは別のクラスだったため、ほとんど会う時がない。
スバル君はまだ小6だから、もちろん学校では会わない
リン君も小2になったばかりだから、同じく会えない
高梁さんは隣の市だから、会いに行きようがない
なので私は中学生になってから超能力の話しがほとんどできないでいた。
もちろん使えば使うほど超能力の寿命が縮むため、無駄に超能力を使う事も出来ないし
私はごく普通の中学生としての生活をよぎなくされていた。
「あすみん、部活ってもう決めた?」
小学校からの友達のりかりんが、部活申請の紙を持ちながら私の席まで来た。
もう1人、同じく小学校からの友達がいるんだけれど、その事は残念な事にクラスがわかれてしまった。
「まだだよー」
真っ白な部活申請書を見せながら、私は返事を返す。
「第一と第二は決まったんだけど、第三希望がまだ決まらなくて」
そう言ってりかりんが見せてくれた。
第一希望は吹奏楽部
第二希望は美術部
と書いてあった。
「第三なんて、ほぼならないらしいから適当で良いんじゃない?」
「んー。でも、万が一にも第三希望になった時が困るしなー」
シャーペンで自分のほっぺたをつつきながらりかりんは考え込む。
「私なんて第一希望すら決まってないよー」
ぐでーっと机につっぷしながら私は音を上げた。
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