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こうしてスタートした初の部活動。
このあと顧問がきて基礎的なパソコンの使い方について、さっきのプリントを見ながら説明してくれた。
そんな感じで初の部活動は終わった。
「あ、タカ!」
部活が終わりそそくさと帰る人の中から、私はタカに声をかけた。
「・・・なに?」
嫌そうな顔で立ち止まって振り向くタカ。
「あ、いや。特に用はないんだけど・・・」
そんなあからさまに迷惑そうな顔をされると、話しが続けれなくなる。
「あ、そ」
そう言って、再び帰ろうとするタカを慌ててもう一度呼びとめる。
「ちょ、待って」
「・・・なに?」
再び迷惑そうな顔で立ち止まるタカ。
帰る為に私達の横をよけていく一年生達が、じろじろと私達を見ていた。
「や、えーと・・・”あそこ”にはもうこないの?みんな・・・て言ってもリン君ぐらいだけど、会いたがってるよ」
さすがに学校でbarなんて単語を出したら、誤解されてまずいことになりそうなので、あいまいな言葉を使った。
「・・・・・・気が向いたら」
それだけ言って、今度は速足でタカは帰って行った。
気が向いたらって事は・・・今日は行くのかな?
それとも本当に気が向いたら??
どちらにせよ今日は、久々にbarに行こう!
そう決めた私はbarがオープンする前には着こうと、ダッシュで家まで帰り着替えてbarへと向かった。
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