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反射的に振り返るとそこには一人の男子生徒が立っていた。
黒髪で、学ランで、ニコニコしてる、それなりにカッコいい奴が。
「ん?あぁ、通りすがりの男子生徒くらいに思ってくれて構わないよ」
彼は笑んだままそう言うと、自分の下駄箱に靴をいれた。
「…通りすがりの男子生徒ね、了解…」
彼は軽い冗談のつもりで言ったんだろうけど、私はそれを鵜呑みした言葉を返す。
そんな私の言葉にかは知らないけど、彼はクフフッと笑うと、
「俺の事知らない?」
と言ってきた。
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